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どんな石でも磨けば光る

綺麗な石も普通の石も磨いてみます

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戦利品紹介2

昨日の続きです。予告した通り、石英系の鉱物を紹介いたします。

今回、新宿で開催されたミネラルフェアと飯田橋で開催されたミネラルマーケットの
両方に行きましたが、東京国際ミネラルフェアは全て業者の方が出展している一方、
ミネラルマーケットは個人コレクターが出展していました。中には業者の方もいたかも
しれませんが、少なくとも屋号を示す看板やネームカードがなかったです。

出展者の違いは出展物にも現れ、各種水晶、アメジスト、バラ水晶など、
原石もルースも宝石も、石英系は圧倒的に新宿のミネラルフェアが多かったです。
一方、飯田橋のミネラルマーケットはコレクターの集まりなだけに、
一風変わった物が売っていました。



写真1 新宿ショーで買ったアメジスト。4個1パックで、1辺3~4㎝程のサイズを持つ。


写真1は定番、アメジストです。紫水晶とも言われますが、比較的ありふれています。
ブラジル産などが有名ですが、鉱物資源が少ないと言われている(個人的には
異を唱えたい主張ですが、一般的に。)日本でも採取できます。
1パック500円。研磨用に買いました。高いか安いかは判りません。
いずれ磨いていく過程をお見せしたいと思います。



写真2 写真1同様、新宿ショーで買ったバラ水晶。どちらも同じ物で表裏を撮影した写真。
    縦3㎝、横4㎝。


写真2は近年よく見るようになったバラ水晶です。紅水晶、ローズクォーツとも呼ばれます。
アメジストと同様ブラジル産が有名で、おそらくこのバラ水晶もそうだと思われますが、
ブラジルと双璧を成すマダガスカル産を始め、ドイツやロシア、アメリカ、ナミビアなど、
世界各地のペグマタイト鉱床で産出されています。
私も研究でスリランカに行ったときに、いくつか採取したことがあります。

ピンクに色付く理由は良く判って無いようです。不純物の無い純粋なSiO2は無色透明ですので、
アメジストにしてもバラ水晶にしても、色が付く理由はそれぞれあります。
構成元素の一部が別の元素に置き換わることによる着色が多いのですが、
微小な別の鉱物が包有されていたり、結晶構造が歪んでいたり、様々です。
アメジストの場合は鉄が、バラ水晶の場合はチタンやマンガンなどが含まれるため、
という説があるそうです。

それはともかく、このバラ水晶も研磨用に買いました。1個500円でした。
機会があれば一面を磨くだけではなく、切って形を整えてサイコロにしてみたいと思います。



写真3 六角形の高温石英。そろばん玉の形をしている。サイズは7~8mm。


本日最後の紹介です。写真3は少し変わった石英で、高温石英、βクォーツとも言われます。
石英の中ではこれだけ、飯田橋のミネラルマーケットで購入しました。

通常の水晶の柱頭のように六角形をしておりますが、これは柱面にあたる部分が無く、
そろばん玉のように六角錐を2つ底面で張り合わせたような形をしています。
高温石英の名の通り、570~580℃以上で出来る石英ですが、大きな結晶は中々見ません。
この手のミネラルショーではとても久しぶりに見ましたので、すぐに購入を決めました。
他の鉱物と一緒に買ったため正確な値段は覚えてませんが、2000円以下なのは確かです。

この標本は1㎝以下と非常に小さいので、研磨には使い難く、観賞用です。
しかしながら、いつかは大きな結晶を調達して、磨いてみたいと思います。



次回は硫化鉱物の紹介をしたいと思います。
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プロフィール
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heliodor
性別:
男性
趣味:
石磨き他
自己紹介:
岩石・鉱物学を修めています。
研究とは別に、自ら採取したもの、買った物、廃棄物からの取得物を用い、石を磨いています。
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