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どんな石でも磨けば光る

綺麗な石も普通の石も磨いてみます

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方解石(カルサイト)/Calcite

最初の方は、皆知っていて綺麗な鉱物から紹介していこうと思っています。
掴み、というやつです。

石英(水晶)でも宝石でも良かったのですが、すぐに用意できた写真の都合で、
方解石(calcite)が選ばれました。



写真1 文字の上に置くと二重に見えることで有名な、方解石(calcite)。


方解石は英語で書くとcalcite(カルサイト)、炭酸カルシウム(CaCO3)の結晶です。
デパートやビルなどで、大理石として使われているものを見たこともあるかと思います。
また、気付き難いところでは、消しゴムや歯磨き粉、医薬品にも入っていることが有る、
最も身近な鉱物の1つと言えるでしょう。
日本が海外へ輸出することが出来る数少ない鉱物資源でもあります。

そんな、名実ともに身近な方解石ですが、宝石として磨かれることはほとんどありません。
モース硬度3と傷つき易く、結晶構造的に割れ易く、さらに酸にも弱いためです。
残念ながら、岩石としてならともかく、写真1のような結晶を磨いたことは私もありません。
しかし、方解石の宝石が全く無いというわけでは無いので、ある所の方解石を紹介いたします。



写真2 カットして磨かれた方解石。スミソニアン博物館の自然史博物館にて撮影。


写真2はアメリカ国立自然史博物館で展示されている方解石です。左の写真は1865カラット
と表示されており、非常に巨大な宝石となっています。とても身に着けられる大きさではありません。
右の写真の左の方解石は、鉱物の持つ結晶の形に沿って磨いたのでしょうか、菱形をしています。



写真3 ブラウンカラーをした方解石の宝石。自然史博物館にて撮影。


白色のものばかりではありません。写真3はブラウンの色が付いた方解石が磨かれています。
流石はスミソニアン博物館と言うべきか、どの方解石も大きさが尋常ではありません。

方解石は比較的採集しやすい鉱物とはいえ、透明度の高い結晶はなかなか手に入りません。
そのうち、写真1くらいの透明度を持つもう一回りか二回り大きなサイズの結晶が手に入ったら、
それを磨いて行く過程を、紹介出来れば良いなと思います。
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石磨き他
自己紹介:
岩石・鉱物学を修めています。
研究とは別に、自ら採取したもの、買った物、廃棄物からの取得物を用い、石を磨いています。
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