補足説明~岩石について~
雑談写真 なんの変哲もない岩石。
おそらく、岩石に関わる研究をしている人たちの多くは、
岩石のことを「岩」や「石」とは言いません。学術的な用語ではないからです。
(余談ですが、タイトルに「石」が使われているのは、単に語呂の問題です。)
細かいことですが、今後、そのような言い回しがたびたび出てくると思います。
一般向けブログなのだから、一般向けの表現にすれば良いという考え方も出来ますが、
ここでは可能な限り両方使いたいと思います。
なぜなら、ほとんどの専門用語は判りにくいですが定義付けが明確で、
誰が使っても同じ意味になる利点があり、一般用語は判りやすいですが、
人によって取る意味が異なるかもしれない欠点があるためです。
記事が増えてくると、本文で説明し忘れた、とか説明を入れると長くなる、
などの理由でなんの説明もない専門用語がそのまま放置される可能性があります。
その補足のため、時々このような場を設けたいと思います。
写真 5cmほどの煙水晶(smoky quartz)。
今回は、最初に例に挙げた「岩石」について補足します。
まあ、ウィキペディアなどを見て頂ければ済む簡単な話なのですが。
岩石は、鉱物の集合体です。岩と石の違いはサイズだけだと思われます。
上の写真は、様々な鉱物が集まって1つの物体になっている岩石、
下の写真は、1つの鉱物です。
鉱物の定義はやや難解で、結構例外はありますが、
天然に産するもので、化学組成が一定の無機質結晶の固体と言われています。
写真の例なら、スリランカ産のほぼ一定なSiO2の結晶の固体、で石英(水晶)という鉱物です。
宝石や貴石など、見て綺麗だと思うものは大体、鉱物です。
しかし当ブログは一見綺麗ではないものでも、磨いて綺麗にしてしまおう
という目的があるので、当然岩石もおおいに登場します。
また、当ブログでは頻繁に「鉱石」という単語が出てきます。
鉱石は岩石の一種で、有用なもの(お金になるもの)を言います。
鉱物を指すこともありますが、普通は岩石として扱われます。
鉱物を指すときは鉱石鉱物と分けて使うことが多いようです。
「岩石」「鉱物」「鉱石」
この3つの単語は今後頻繁に出てくるので、
その違いをきちんと覚えて頂けると、幸いです。
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プロフィール
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heliodor
性別:
男性
趣味:
石磨き他
自己紹介:
岩石・鉱物学を修めています。
研究とは別に、自ら採取したもの、買った物、廃棄物からの取得物を用い、石を磨いています。
研究とは別に、自ら採取したもの、買った物、廃棄物からの取得物を用い、石を磨いています。
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