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どんな石でも磨けば光る

綺麗な石も普通の石も磨いてみます

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薄片と研磨片


写真 縦2cm、横3cmほどにカットされた金鉱石。


学術研究において岩石を切ったり磨いたりする場合、
ほとんどは構成鉱物の観察や、組成分析をするための前準備です。
そのため、岩石試料を上の写真のように適当な大きさにカットし、
表面を磨きあげたり薄くしたりします。

前者を研磨片(polished section)、後者を薄片(thin section)と言いますが、
目的に応じて表面を磨いた薄片、表面のみならず裏面も磨いた両面研磨薄片、
薄くせず両面を磨いた両面研磨片などのバリエーションがあります。



写真 反射光で観察した金鉱石研磨片中の金鉱物。


一番上の写真のように、岩石試料を適当な大きさにカットすると、
当然破片や欠片が出てきます。
再利用出来るほど大きい欠片は捨てずに取っておき、
貴重な試料なら小さい破片も残しておく場合があります。
それ以外の欠片は捨てられます。

また、学生が卒業する時、よほど貴重でなければ、
研究試料のほとんどは一定期間保管されたのち、やはり捨てられます。

さらに博物館などでは、収集された標本資料のうち、
産地や採集日時などの情報が失われた試料はやはり捨てられてしまいます。

これら捨てられた試料の中には、稀に貴重なものも含まれます。
このブログで紹介する岩石や鉱物の一部は、これらの試料を再利用したものです。



写真 捨てられる運命から逃れられた、貴重かもしれない鉱物。


何故長々とこのような説明をしたかと言うと、予防線を張るためです。
近頃物品管理に厳しくなりつつあり、研究試料を私的に使用するなら、
捨てられたもので、出所が判らないものでなければなりません。

後々、上手く磨けたものをネットオークションなどに出してみたいと思っているので、
非常に気を遣うところです。

そういうわけで、

当ブログでは、原則、研究試料の一部を使う時は捨てられたものを使用しています。

しつこいようですが、念のため。
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プロフィール
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heliodor
性別:
男性
趣味:
石磨き他
自己紹介:
岩石・鉱物学を修めています。
研究とは別に、自ら採取したもの、買った物、廃棄物からの取得物を用い、石を磨いています。
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