Cubeコレクション其の二
鉱物写真1 とある鉱物をサイコロ状にカットし、全ての面を鏡面仕上げしました。
一辺2.5㎝ほど。
今日はサイコロ第二弾です。
敢えて鉱物名は書きませんが、非常に普遍的な鉱物です。
写真なので実物と少し色が異なると思いますが、薄い灰色をしています。
研究試料と一緒に研磨したので、ホームセンターで売っている
趣味用に使っている耐水研磨紙ではなく、専門のメーカーから買った
タングステンカーバイトと言った研磨粉と、回転研磨台などの専用の機器を用いてます。
したがって、いつも紹介している趣味で磨いた鉱物・鉱石より非常に綺麗に
研磨されているのですが・・・お判りでしょうか?
元の鉱物が地味なので、判りにくいと思います。
ちなみに、ヒントっぽくなりますが、もともと長方形の形をした結晶です。
いつか、その鉱物も磨いて紹介する時が来ると思います。
写真2 写真1と同じものを、別のアングルで撮った写真。
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硬度/Hardness
雑談
過去の記事の中で時々モース硬度という単語を使っています。
非常に有名なので敢えて説明することもないのですが、
たまに自分でも忘れるので確認のために、硬度と対応する鉱物の和名、
英名、英名の日本語読みと化学組成式を記しておきます。
モース硬度1 滑石/Talc(タルク)Mg3Si4O10(OH)2
2 石膏/Gypsum(ジプサム)CaSO4·2H2O
3 方解石/Calcite(カルサイト)CaCO3
4 蛍石/Fluorite(フローライト)CaF2
5 燐灰石/Apatite(アパタイト)Ca5(PO4)3(F,Cl,OH)
6 正長石/Orthoclase(オーソクレース、オルソクレース)KAlSi3O8
7 石英/Quartz(クォーツ)SiO2
8 黄玉/Topaz(トパーズ、トパズ)Al2SiO4(F,OH)2
9 鋼玉/Corundum(コランダム)Al2O3
10 金剛石/Diamond(ダイヤモンド)C
英語の日本語読みには幾つかバリエーションがあるので、
ここに書いたものが必ず正しいというわけではありません。
ちなみに、過去の記事に出てきた黒曜石は硬度5、硫黄は2、
セレナイトは石膏の1種なので2、バラ輝石とパイロクスマンジャイトは6、
Cubeコレクションその一は2.5、金鉱物は約2.5、貴重かもしれない鉱物は1‐1.5です。
モース硬度は非常に有名ですが、硬さを測る尺度は1つではありません。
鉱物の硬さは大きく分けて、引っ掻き硬度と押し込み硬度の2種類あり、
それぞれに測定法が存在します。
モース硬度は引っ掻き硬度の一種であり、お互いに引っかき合い、
傷が付くかどうかを硬さの基準にしている相対的な尺度です。
また、良く知られていることですが、傷つき難さであって、壊れ難さではありません。
人間の爪は硬度2.5、鉄製のナイフが5.5とされており、鉱物を鑑定する目安となっています。
最近では10段階ではなく、15段階の新モース硬度なるものがあるようですが、
増えた5つが人工物のため、鉱物分野ではそのまま10段階のモース硬度を使っています。
もう一つの測定法である押し込み硬度とは、測定対象の一面に、一定の重さを持つ
重りを押し付け、出来た穴の大きさによって硬さを決める方法です。
前述したように幾つかあるのですが、鉱物分野では主にビッカース硬度、
まれにヌープ硬度などが使われるようです。
最も良く使われるビッカース硬度ですが、逆ピラミッド型のダイヤモンドを押し付けます。
詳しい式は省きますが簡単に言うと、重りの重さを出来た凹みの表面積で割った数値が
ビッカース硬度になります。式にすると以下のようになります。
ビッカース硬度=重さ/凹みの表面積
硬い鉱物ほど凹みが小さくなり、表面積も小さくなるので、
柔らかい鉱物は数値が低く、硬い鉱物は高くでます。
とはいえ、重りの乗せ方も10gを1秒押し付ける、100gを10秒押し付けるなど、
いろいろなやり方があるため、同じ鉱物でも必ず数値が一定になるわけではありません。
また、同じ鉱物でも不純物の有無や結晶度の違いによって硬さが異なり(金鉱物など)、
さらに1つの鉱物でも結晶の向きによって硬度が変わる(二硬石)など、
とにかく広い範囲の数値になります。
今後何かの機会にビッカースの硬度(他の硬度計もですが)を調べる時は、
荷重(重りの重さと、何秒押し付けたか)や結晶の向きを気にした方が良いかもしれません。
以下は、モース硬度とビッカース硬度の関係です。かなり古い論文ですが、
下記の文献を参考にしています。
Young, B. B., and Millman,A.P. (1964).
モース硬度 ビッカース硬度(荷重100g)
1 滑石/Talc 7-19*
2 石膏/Gypsum 35-48
3 方解石/Calcite 105-116
4 蛍石/Fluorite 174-203
5 燐灰石/Apatite 454-596
6 正長石/Orthoclase 642-933
7 石英/Quartz 1266-1561
8 黄玉/Topaz 1478-2012
9 鋼玉/Corundum 2097-2758
10 金剛石/Diamond 約9000**
* 荷重100gでは柔らかすぎて測定できないため、荷重15g
** 元の論文に記載なし。引用は幾つかのサイトから。
御覧の通り、ダイヤモンドだけずば抜けています。
さすがダイヤモンド、と言いたい所ですが、
実はダイヤモンドより硬い鉱物や人工物が有ります。
前者はロンズデーライト/Lonsdaleite、ウルツァイト型窒化ホウ素の2つ、
後者はハイパーダイヤモンドと呼ばれています。
人工物はあまり詳しくないので説明しませんが、
鉱物2つについては後々話題にしたいと思います。
非常に有名なので敢えて説明することもないのですが、
たまに自分でも忘れるので確認のために、硬度と対応する鉱物の和名、
英名、英名の日本語読みと化学組成式を記しておきます。
モース硬度1 滑石/Talc(タルク)Mg3Si4O10(OH)2
2 石膏/Gypsum(ジプサム)CaSO4·2H2O
3 方解石/Calcite(カルサイト)CaCO3
4 蛍石/Fluorite(フローライト)CaF2
5 燐灰石/Apatite(アパタイト)Ca5(PO4)3(F,Cl,OH)
6 正長石/Orthoclase(オーソクレース、オルソクレース)KAlSi3O8
7 石英/Quartz(クォーツ)SiO2
8 黄玉/Topaz(トパーズ、トパズ)Al2SiO4(F,OH)2
9 鋼玉/Corundum(コランダム)Al2O3
10 金剛石/Diamond(ダイヤモンド)C
英語の日本語読みには幾つかバリエーションがあるので、
ここに書いたものが必ず正しいというわけではありません。
ちなみに、過去の記事に出てきた黒曜石は硬度5、硫黄は2、
セレナイトは石膏の1種なので2、バラ輝石とパイロクスマンジャイトは6、
Cubeコレクションその一は2.5、金鉱物は約2.5、貴重かもしれない鉱物は1‐1.5です。
モース硬度は非常に有名ですが、硬さを測る尺度は1つではありません。
鉱物の硬さは大きく分けて、引っ掻き硬度と押し込み硬度の2種類あり、
それぞれに測定法が存在します。
モース硬度は引っ掻き硬度の一種であり、お互いに引っかき合い、
傷が付くかどうかを硬さの基準にしている相対的な尺度です。
また、良く知られていることですが、傷つき難さであって、壊れ難さではありません。
人間の爪は硬度2.5、鉄製のナイフが5.5とされており、鉱物を鑑定する目安となっています。
最近では10段階ではなく、15段階の新モース硬度なるものがあるようですが、
増えた5つが人工物のため、鉱物分野ではそのまま10段階のモース硬度を使っています。
もう一つの測定法である押し込み硬度とは、測定対象の一面に、一定の重さを持つ
重りを押し付け、出来た穴の大きさによって硬さを決める方法です。
前述したように幾つかあるのですが、鉱物分野では主にビッカース硬度、
まれにヌープ硬度などが使われるようです。
最も良く使われるビッカース硬度ですが、逆ピラミッド型のダイヤモンドを押し付けます。
詳しい式は省きますが簡単に言うと、重りの重さを出来た凹みの表面積で割った数値が
ビッカース硬度になります。式にすると以下のようになります。
ビッカース硬度=重さ/凹みの表面積
硬い鉱物ほど凹みが小さくなり、表面積も小さくなるので、
柔らかい鉱物は数値が低く、硬い鉱物は高くでます。
とはいえ、重りの乗せ方も10gを1秒押し付ける、100gを10秒押し付けるなど、
いろいろなやり方があるため、同じ鉱物でも必ず数値が一定になるわけではありません。
また、同じ鉱物でも不純物の有無や結晶度の違いによって硬さが異なり(金鉱物など)、
さらに1つの鉱物でも結晶の向きによって硬度が変わる(二硬石)など、
とにかく広い範囲の数値になります。
今後何かの機会にビッカースの硬度(他の硬度計もですが)を調べる時は、
荷重(重りの重さと、何秒押し付けたか)や結晶の向きを気にした方が良いかもしれません。
以下は、モース硬度とビッカース硬度の関係です。かなり古い論文ですが、
下記の文献を参考にしています。
Young, B. B., and Millman,A.P. (1964).
Microhardness and deformation characteristics of ore minerals.
Trans. Inst. Min. Metall. 73,437-466.
モース硬度 ビッカース硬度(荷重100g)
1 滑石/Talc 7-19*
2 石膏/Gypsum 35-48
3 方解石/Calcite 105-116
4 蛍石/Fluorite 174-203
5 燐灰石/Apatite 454-596
6 正長石/Orthoclase 642-933
7 石英/Quartz 1266-1561
8 黄玉/Topaz 1478-2012
9 鋼玉/Corundum 2097-2758
10 金剛石/Diamond 約9000**
* 荷重100gでは柔らかすぎて測定できないため、荷重15g
** 元の論文に記載なし。引用は幾つかのサイトから。
御覧の通り、ダイヤモンドだけずば抜けています。
さすがダイヤモンド、と言いたい所ですが、
実はダイヤモンドより硬い鉱物や人工物が有ります。
前者はロンズデーライト/Lonsdaleite、ウルツァイト型窒化ホウ素の2つ、
後者はハイパーダイヤモンドと呼ばれています。
人工物はあまり詳しくないので説明しませんが、
鉱物2つについては後々話題にしたいと思います。
黒曜石/Obsidian
岩石
火山が多い日本には、比較的黒曜石の産地が多いです。
矢じりやナイフなどの石器として有名な黒曜石ですが、
結晶ではないため鉱物ではありません。
黒曜石は良く知られているように、マグマが急激に冷却して、
結晶になる前に非晶質のガラスとして固まった岩石です。
ほぼSiO2で構成されているものの、ガラスなので石英ほどは固くありません。
大抵黒色ですが、白い斑点があったり赤色が混ざっているものもあります。
装飾品としても用いられているので、色のバリエーションについては、
画像検索するとたくさん出てくると思います。
写真1 黒曜石の欠片。縦2㎝、横4㎝、厚さ1㎝。
黒曜石はガラスのようなものですので、綺麗に磨くと非常に美しくなります。
北海道には白滝村や十勝地方と言った有名な黒曜石の産地があり、
手に入れ易いこともあって手元に幾つかありましたので、磨いてみました。
写真2 黒曜石の荒削りした面。縦3㎝、横6㎝、厚さ1㎝。
まずはなるべく平らな面を、粒度の粗い研磨紙で削っていきます。
写真2は粒度120の研磨紙で1面を平らにしたものです。
左右ともに同じ黒曜石で、見る方向を変えた写真です。
写真3 鏡面仕上げまで磨いた黒曜石。粘土の一部が鏡のように写っている。
上段は写真2とほぼ同じサイズ。下段は花十勝と呼ばれる。写真1
とほぼ同サイズ。
徐々に細かい粒度で研磨していき、最終的に鏡面仕上げまですると、
写真3のようになります。写真2の黒曜石とは別の黒曜石ですが、
磨きの差が明確に判るかと思います。
有名な産地ではほとんど採り尽くされ、特に、大きな岩石は残っていないそうですが、
小さい物なら現在でも多少は採れるようです。
ミネラルショップ等で買うことも出来ますが、黒曜石の産地に近い方は
ハイキングがてら採集し、磨いてみては如何でしょうか。
穴をあけて紐やチェーンを通せば、アクセサリーとして使えると思います。
矢じりやナイフなどの石器として有名な黒曜石ですが、
結晶ではないため鉱物ではありません。
黒曜石は良く知られているように、マグマが急激に冷却して、
結晶になる前に非晶質のガラスとして固まった岩石です。
ほぼSiO2で構成されているものの、ガラスなので石英ほどは固くありません。
大抵黒色ですが、白い斑点があったり赤色が混ざっているものもあります。
装飾品としても用いられているので、色のバリエーションについては、
画像検索するとたくさん出てくると思います。
写真1 黒曜石の欠片。縦2㎝、横4㎝、厚さ1㎝。
黒曜石はガラスのようなものですので、綺麗に磨くと非常に美しくなります。
北海道には白滝村や十勝地方と言った有名な黒曜石の産地があり、
手に入れ易いこともあって手元に幾つかありましたので、磨いてみました。
写真2 黒曜石の荒削りした面。縦3㎝、横6㎝、厚さ1㎝。
まずはなるべく平らな面を、粒度の粗い研磨紙で削っていきます。
写真2は粒度120の研磨紙で1面を平らにしたものです。
左右ともに同じ黒曜石で、見る方向を変えた写真です。
写真3 鏡面仕上げまで磨いた黒曜石。粘土の一部が鏡のように写っている。
上段は写真2とほぼ同じサイズ。下段は花十勝と呼ばれる。写真1
とほぼ同サイズ。
徐々に細かい粒度で研磨していき、最終的に鏡面仕上げまですると、
写真3のようになります。写真2の黒曜石とは別の黒曜石ですが、
磨きの差が明確に判るかと思います。
有名な産地ではほとんど採り尽くされ、特に、大きな岩石は残っていないそうですが、
小さい物なら現在でも多少は採れるようです。
ミネラルショップ等で買うことも出来ますが、黒曜石の産地に近い方は
ハイキングがてら採集し、磨いてみては如何でしょうか。
穴をあけて紐やチェーンを通せば、アクセサリーとして使えると思います。
何事にも例外はあります
雑談
どんな石でも磨けば光ると謳ってはいるものの、例外はあります。
どう磨いても光らないという鉱物、そして、そもそも磨きにくいという鉱物がそれに当たります。
今日は後者の、磨きにくい鉱物を1つ紹介します。
写真1 軽石の表面に付着する自然硫黄。縦7㎝、横10㎝。
写真1は自然硫黄です。元素の1つですが、れっきとした鉱物です。
硫黄は、現在ほとんどが石油精製の副産物として生産されるようですが、
かつては鉱山から採集していました。
鉱山と言っても、他の鉱石のように地下を掘っていくような形ではなく、
火山の火口付近に析出した硫黄や黄鉄鉱を露店掘りしていたようです。
写真1,2の硫黄は、例によって捨てられる運命にあった物を拾ったのですが、
当然ながら産地不明です。軽石の表面に結晶化している様子から、
硫黄鉱床があった火山か、その近くで産出されたものと思われます。
写真2 若干結晶の形が見える自然硫黄。写真1と同じ産地と思われる。
鉱物としての硫黄はモース硬度2と非常に柔らかく、
ぼろぼろと崩れやすいため、研磨が非常に困難です。
結晶度が高い、綺麗な物であれば可能性はありますが、残念ながら手元にありません。
ネットで画像検索してみると綺麗な結晶を見ることが出来ますが、
磨いて楽しむよりも、見て楽しんだ方が良い鉱物のようです。
しかし手が全く無いというわけではないですし、
どんな石でも磨けば光るはずというのがコンセプトですので、
いつか結晶を手に入れたとき、挑戦してみたいと思います。
どう磨いても光らないという鉱物、そして、そもそも磨きにくいという鉱物がそれに当たります。
今日は後者の、磨きにくい鉱物を1つ紹介します。
写真1 軽石の表面に付着する自然硫黄。縦7㎝、横10㎝。
写真1は自然硫黄です。元素の1つですが、れっきとした鉱物です。
硫黄は、現在ほとんどが石油精製の副産物として生産されるようですが、
かつては鉱山から採集していました。
鉱山と言っても、他の鉱石のように地下を掘っていくような形ではなく、
火山の火口付近に析出した硫黄や黄鉄鉱を露店掘りしていたようです。
写真1,2の硫黄は、例によって捨てられる運命にあった物を拾ったのですが、
当然ながら産地不明です。軽石の表面に結晶化している様子から、
硫黄鉱床があった火山か、その近くで産出されたものと思われます。
写真2 若干結晶の形が見える自然硫黄。写真1と同じ産地と思われる。
鉱物としての硫黄はモース硬度2と非常に柔らかく、
ぼろぼろと崩れやすいため、研磨が非常に困難です。
結晶度が高い、綺麗な物であれば可能性はありますが、残念ながら手元にありません。
ネットで画像検索してみると綺麗な結晶を見ることが出来ますが、
磨いて楽しむよりも、見て楽しんだ方が良い鉱物のようです。
しかし手が全く無いというわけではないですし、
どんな石でも磨けば光るはずというのがコンセプトですので、
いつか結晶を手に入れたとき、挑戦してみたいと思います。
透明石膏(セレナイト)/Selenite
鉱物写真1 透明石膏(セレナイト)。1パックに十数本のセレナイトが入っています。
お値段は1000円以下だった・・・はず。
ミネラルショー、という催しがあります。
鉱物や宝石、化石などを売る市場のようなもので、
日本各地で毎月のように開催されています。
数年前に、その安さから、特に目的無くセレナイトを買いました(写真1)。
値段は良く覚えてませんが、安さに釣られて買いましたので、多分1000円以下だと思います。
大体5㎝ほどの棒状結晶が多く、写真にある一番長い結晶で10㎝弱です。
写真2 セレナイトの結晶。大きい方で5㎝程度。
セレナイトは石膏(gypsum/ジプサム)という鉱物の1種で、
日本名の通り石膏のうち透明な物を指すようです。
石膏という鉱物はご存じのように、ギプスの材料になったり、建築材に使われています。
化学的には硫酸カルシウムの2水和物(CaSO4・H2O)で、
モース硬度2と爪で傷がつく位、柔らかい鉱物です。
また、化学的性質としてそうかは判りませんが、
研磨中の経験から、若干水に溶ける性質もあるようです。
さて、目的無く買ったセレナイトですが、数年間引き出しの中に放置されたのち、
ちょっとした気紛れによって陽の目を見ました。
セレナイトをネット検索すると、どうもパワーストーンなどお呪い系に
良く用いられているようです。その中に、剣のように加工されたものがあり、
ちょっと作ってみようと思い立った訳です。
写真3 ナイフ状に研磨されたセレナイト。約3㎝。
とはいえ、ネットで見られるような数10㎝の結晶は持っておりません。
手持ちの数㎝の結晶で、とりあえずペーパーナイフ状にしてみました(写真3)。
ペーパーナイフ状と言っても、実際には紙を切れません。
セレナイトが柔らかすぎるのと、刃が厚すぎることが原因かと思います。
セレナイトは石膏なので非常に柔らかく、ホームセンターに売っている
最も粗い目の耐水研磨紙で、面白いように削れます。
粗い100~200番台で形を整えた後、少しずつ細かい研磨紙で表面を綺麗にしていき、
2000~4000番台まで磨くと写真のようになります。
セレナイトは数百円で買うことができ、耐水研磨紙も数百円で揃えられます。
手軽で簡単。皆さんも如何でしょうか?
プロフィール
HN:
heliodor
性別:
男性
趣味:
石磨き他
自己紹介:
岩石・鉱物学を修めています。
研究とは別に、自ら採取したもの、買った物、廃棄物からの取得物を用い、石を磨いています。
研究とは別に、自ら採取したもの、買った物、廃棄物からの取得物を用い、石を磨いています。
P R